ビタミン注射/プラセンタ
ビタミンB12注射(筋肉注射)保険診療、予約不要。
ビタミンB12は、神経および血液細胞を健康に保ち、全細胞の遺伝物質であるDNAの生成を助ける栄養素です。また、疲労や体力低下を引き起こす貧血の一種である巨赤芽球性貧血の予防にも役立ちます。
ビタミンB12は2つの段階を経て食品から体内に吸収されます。まず、胃酸が食品中のビタミンB12をタンパク質から切り離し、その後、胃の中で産生された内因子と呼ばれるタンパク質とビタミンB12が結合し、体内に吸収されます。すなわち、内因子を作れない疾患である悪性貧血の人は、全ての食品やサプリメントからビタミンB12を吸収することが困難になります。
効能効果
ビタミンB12欠乏症の予防及び治療
ビタミンB12の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦など)
- 巨赤芽球性貧血
- 悪性貧血に伴う神経障害
- 吸収不全症候群(スプルーなど)
下記疾患のうち、ビタミンB12の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合
- 栄養性及び妊娠性貧血
- 胃切除後の貧血
- 肝障害に伴う貧血
- 放射線による白血球減少症
- 神経痛
- 末梢神経炎、末梢神経麻痺
治療方法
1.巨赤芽球性貧血の場合(胃がん術後など)
通常、成人は1日1回1アンプル(メコバラミンとして500μg)を週3回、筋肉内または静脈内に注射する。約2カ月投与した後、維持療法として1カ月に1回1アンプルを投与する。
2.末梢性神経障害の場合
通常、成人は1日1回1アンプル(メコバラミンとして500μg)を週3回、筋肉内または静脈内に注射する。ただし、年齢及び症状により適宜増減する。
メガビタミン点滴(にんにく点滴)自費診療、Web予約。
にんにく点滴(注射)とは、平石クリニックの平石貴久院長により命名されたビタミンB1を主成分とした水溶性ビタミンを静脈注射します。体に蓄積されてなかなか取れない疲れや倦怠感の原因は、疲労物質の「乳酸」の蓄積による場合があります。にんにく点滴は、この蓄積された「乳酸」を燃やし新陳代謝を高めるため、症状改善に即効性があります。スポーツ選手などに利用者が多いことからもわかるように、にんにく注射は肉体疲労やだるさ、倦怠感を早く回復させたい方にとって、たいへん有効です。運動や過労、ストレス、アルコール等によってビタミンB1の消耗が増えます。また、免疫栄養ケトン食療法を行っている患者さんや抗がん剤治療を行っている患者さんの疲労回復、がん周囲の乳酸の軽減により、免疫細胞の攻撃力アップにも効果が期待できます。
ニンニク点滴の持続期間には個人差がありますが、一般的には3日前後~1週間とされています。
ニンニク点滴の施術頻度には個人差があり、2週間に1回の施術が目安です。しかし、決まりはなく、疲労感のあるときなど不定期に打っても大丈夫です。
ストレスが多い仕事をしている方や仕事がハードな方は、慢性的な疲労を改善するために、週に1回の点滴をお勧めします。当院では、にんにく点滴にビタミンB群とビタミンCをプラスした、メガビタミン点滴として、疲労回復とその原因となる活性酸素の除去、免疫力強化を行っております。
対象:
1.抗がん剤治療中の疲労回復、免疫力強化をしたい方
2.免疫栄養ケトン食を実践中の方(がん周囲の乳酸の除去)
3.疲れやダルさから短期で回復したい人(夏バテ、二日酔いにも有効)
4.かぜの症状を早く解消したい人(インフルエンザ、新型コロナ感染後にもおすすめ)
5.緊張型頭痛や肩こり、腰痛に悩んでいる方
6.よく寝ているのに、全然疲れがとれない方
7.冷え症や虚弱体質の方(血行改善、新陳代謝の促進)
8.美肌効果、肌荒れの改善
9.眼精疲労の改善など
■投与方法
通常は、2週間に1回
がん患者さんや疲労がたまりやすい方は、1週間に1回。
■費用:(自費診療)
初診料:2200円(税込)、再診料:1100円(税込)が、別途かかります。
※(お詫び)ビタミン製剤の入荷は不安定であり、時期によっては、成分の変更を行うこともあります。
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成分 |
費用(税込) |
にんにく注射(他院) |
VitB1を10㎎(1A) |
1100円程度(参考) |
にんにく点滴 |
VitB1(50mg),2,6,12,C1g |
3300円 |
スーパーにんにく点滴 |
VitB1(100mg),2,6,12,C2g |
5500円 |
※スーパーにんにく点滴は、1日に投与可能なビタミンB群とビタミンCを点滴できます。
がん患者さんや、病み上がりの方は、スーパーにんにく点滴をお勧めします。VitB1点滴は、血管痛が出やすいため、血管痛が強い方で、スーパーにんにく点滴をご希望の患者さんは、にんにく点滴を2本投与します。
※疲労物質である過酸化水素のほかに、がんを生き起こすスーパーヒドロキシラジカルといわれる最強の活性酸素を除去したい方は、点滴と並行して、30分の水素吸入をおすすめします。
■治療の流れ
1.治療の説明:メガビタミン点滴による治療にあたり、治療の仕組みや安全性、リスク、効果などを医師よりご説明します。また、患者様の目的などをカウンセリング。その後、患者様と医師の合意ができた場合に、メガビタミン点滴による治療へ進みます。
2.治療(点滴)
病状に即したプランで、メガビタミン点滴の治療を行います。
治療時間:20分程度
■よくある質問
Q.ニンニク点滴はニンニクの臭いがするのはなぜ?
A.ニンニク点滴は、点滴中にニンニクの臭いがします。
これは、ニンニク点滴に含まれるアリナミンにニンニクのような臭いがあるためです。点滴した成分が血液に注入され、鼻の粘膜に届くことでニンニク臭を感じます。
あくまで点滴された本人が臭いを感じるだけで、息や体臭がニンニク臭くなるわけではありません。
Q.副作用はありますか?
A.にんにく点滴に使用される配合剤は水溶性ビタミンのため、打ちすぎても尿から排出されるだけで、体内蓄積による副作用はありません。一方、ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミンのため過剰投与により中毒を起こす危険性があります。ごく稀にはアレルギー反応、薬疹、悪心嘔吐など消化器症状があります。当然ですが、にんにく臭が嫌いな方は気持ち悪くなるかもしれませんので点滴しないことをお勧めします。
また、静脈注射のため、血管痛を訴える方が稀にいますが、点滴の時間を調整しますので、血管痛を感じる場合は、申し出て下さい。
Q.子供や高齢者でも点滴できますか?
A.特に年齢制限はありません。ただし、当院は内科であって小児科ではないため、成人と体重差のない12歳以上としています。
Q.妊娠中や授乳中も点滴できますか?
A.妊娠中や授乳中、ビタミンB群は不足しがちなため、むしろ投与は推奨されています。しかし、ビタミンB1が不足していない妊婦に、ビタミンB1を大量投与した場合の影響について十分なデータがないため、当院としては妊娠中の点滴はお勧めしていません。ただし、採血をしてビタミンB1が欠乏している場合は、点滴できます。授乳中に関しては問題なく点滴できます。
Q.にんにく点滴(注射)はどのクリニックでも同じ成分ですか?
A.どこのクリニックでも、にんにく臭のもとになるビタミンB1製剤が主成分としていることは共通ですが、量やプラスされるビタミンもあるため、クリニックにより異なります。B1製剤単剤をにんにく注射と称しているクリニックもあれば、当院のように、ビタミンB1に加え、B2、B6、B12、Cなどを配合したものまであります。当院では、B1に加え湿疹、口角炎、口内炎、結膜炎に有効とされるB2やB6、神経痛に有効なB12、さらに風邪、肝斑、雀卵斑にも有効なビタミンCを配合した点滴である、メガビタミン点滴を用意しています。
※当院では、にんにく点滴とは呼ばず、メガビタミン点滴を呼んでいます。
Q.健康保険は使えないのですか?
A.にんにく点滴に使用されているビタミンB1製剤などすべての配合物は薬価収載され、厚生労働省から保険診療における使用を正式に認可された製剤です。例えば、ビタミンB1には
1.ビタミンB1欠乏症の予防及び治療
2.ビタミンB1の需要が増大し食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦、激しい肉体疲労時など)
3.ウエルニッケ脳症
4.脚気衝心
5.以下の疾患のうちビタミンB1の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合:神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺、心筋代謝障害、便秘等の胃腸運動機能障害、術後腸管麻痺
のような適応があります。ただし、投与量は保険診療において制限された量に限定されますので、疲れだけでは保険は適応されず自費診療となります。
■プラセンタ注射(皮下注射):ラエンネック注。男性にもお勧めです!
周知のようにプラセンタ療法は様々な効能が認められております。 更年期障害、肝機能障害、アレルギー疾患、肩こり、神経痛、不眠、不安神経症、癌の補助治療など幅広い効果が期待できます。 総合医療の手段として50年来の実績があります。
今までプラセンタ注射を受けたことはあるが、あまり効果を感じなかったという方は、注射の頻度と量、期間が足りていないことがほとんどです。当院では、しっかりと効果を実感するために、最初の4週間は週に2回、1回あたり2本(2アンプル=4 ml)を注射します。4週間で効果を実感できる方が多いため、その後は効果を維持するために、1週間に1回、1回あたり2本~4本の注射をお勧めします。
■効能
※日本胎盤臨床医学会大会における「臨床発表」から抜粋
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期待される主な作用 |
内科 |
慢性疲労症候群,胃弱,胃炎,胃潰瘍,食欲不振,片頭痛,高血圧症,C型慢性肝炎,アルコール性肝炎,肝硬変,気管支喘息,食道静脈癌,心室性期外収縮,発作性心房細動,ブルガダ症候群 |
整形外科 |
肩こり,五十肩,肩関節周囲炎,腰痛症,腰椎椎間板ヘルニア,腰椎すべり症,脊柱管狭窄症,座骨神経痛,変形性膝関節症,変形性股関節症,線維筋痛症,帯状疱疹後神経痛,関節リウマチ,骨粗鬆症,脊椎圧迫骨折 |
婦人科 |
更年期障害,生理痛,月経前症候群(PMS),生理不順,無月経,冷え性,子宮筋腫,乳汁分泌不全 |
皮膚科 |
アトピ一性皮膚炎,じん麻疹,日光過敏症,湿疹,肌荒れ,にきび痕,そばかす,シミ,乾燥肌,薄毛,褥瘡,肝斑,白斑 |
心療内科 |
自律神経失調症,うつ病(うつ症状),不眠症,気分変調症,自閉症,引きこもり,不安障害,統合失調感情障害,アルツハイマー型認知症 |
耳鼻咽喉科 |
アレルギー性鼻炎(花粉症含む)、めまい、メニエール病、耳鳴り、神経性難聴、嗅覚障害、味覚障害、口内炎、舌炎など |
歯科口腔科 |
歯周病,歯肉炎,歯槽膿漏,顎関節症,金属アレルギ一,口腔乾燥症,歯科心身症,抜歯・インプラン卜手術後の治癒促進 |
その他 |
前立腺肥大,三叉神経痛,パーキンソン症候群,肥満,眼精疲労,視力低下(軽度遠視・近視),緑内障,角膜炎 |
上記の表の中で、当てはまる疾患が複数ある患者さんで、通常治療を行っても効果のない方には、特におすすめできます。
■投与間隔
月2回
■費用
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費用(税込) |
2A(4ml) |
3300円 |
4A(8ml) |
5500円 |
詳しくは医師にお尋ねください。
■よくある質問
Q.メルスモンとラエンネック どちらが 良いですか?
A.女性の方で完全に美容目的でプラセンタ注射をしたいというのであれば、ラエンネックでしょうし、つらい更年期障害の症状や体の不調をまずなんとかしたい、というのであれば、メルスモンをお勧めすることになると思います(実際に更年期障害の症状治療目的にはメルスモン注射のみ保険適用となっております)。
メルスモンとラエンネックの比較
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期待する効果 |
添加物 |
含有物質 |
メルスモン |
更年期障害、乳汁分泌不全 |
ベンジルアルコール (局所麻酔効果あり)
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低分子物質のみ |
ラエンネック |
慢性肝疾患における肝機能の改善 |
無添加 |
低分子から高分子物質まで (=生理活性物質+細胞増殖因子)
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どちらも、アミノ酸・ミネラル・核酸など、身体・血液・細胞の元になる重要な低分子物質(=生理活性物質)を多く含んでいます。
一方、ラエンネックには高分子物質(=細胞増殖因子)も含まれています。 一般的には高分子は低分子に分解・吸収されますが、一部がそのまま全身を巡ることがあります。この高分子が皮膚に達すると線維芽細胞(=コラーゲンをつくる細胞)を刺激してコラーゲンを作り、皮膚症状の改善に効果があるとされています。
結論として、保険診療のメルスモンでは、1回1アンプルしか使用できませんが、添加物を含まない自費診療のラエンネックは、1回2~4A以上使用でき、美肌効果などのプラスがあるため、断然お勧めです。
Q.プラセンタ打ちすぎるとどうなりますか?
A.プラセンタ注射に、打ちすぎはありません。むしろ、肌質や痛みの改善に効果的だった、傷などの治りが早くなった、という報告が近年では多いです。