肛門外科
肛門科
痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍、痔瘻。治療は、内服薬、座薬。
痔核は内痔核、外痔核、両者が合併した内外痔核、嵌頓痔核などそれぞれの症例で極めて多彩な形態がみられる(写真1)ので、発生部位や成因などから正しい診断とそれに即する適切な治療が必要となります。
脱出度による分類
脱出度によるGoligher(ゴリガー)の臨床病期分類がよく使われています。
Ⅰ度:排便時にうっ血し、肛門内で膨隆する。
Ⅱ度:排便時に内痔核が脱出するが、排便後に自然還納する。
Ⅲ度:脱出を納めるのに用手的還納を要する。
Ⅳ度:痔核が大きく外痔核まで一塊化しているため完全には還納できない。
Goligher(ゴリガー)分類はⅠ度からⅣ度にむけて徐々に程度は悪化し、その程度により治療方法が選択されます。
(日本臨床外科学会HPより)
治療
保存的療法(当院)
- 腫れと痛み(妊婦さん):非ステロイド系
ボラザG軟膏。※市販薬は、ボラギノールM軟膏がステロイドフリー。
- 出血を伴う場合:ステロイド系
ポステリザン軟膏(座薬)
- 腫れ、痛み、出血を伴う場合:ステロイド系
プロクトセディル軟膏、ネリプロクト軟膏